P08 RemakeBlue finish カスタム


奈良市O様よりご依頼いただきました。
前回十四年式を気に入って頂けリピートのご注文です。(リピート頂けると本当に嬉しいものです)
タナカP08HWをベースに外観のパーツ全てに手を入れました



1880年には基本設計ができ1908年にドイツ軍に採用となりP08だそうです。

独特なトグルアクション(しゃくとり虫)はこれ以降作られたことは無かったそうですが、エアガンを分解しておりましてもパーツ点数の多さや各所に見られる独特の構造で生産コストが高くなったことは想像に易いです。(エアガンの方がもっと複雑でパーツも多いと思います)

同じようにストローフィニッシュでもエジェクターのように材質がステンレスだったりして、手法はまったく異なります。

グリップは今回も「仕上げ無し」のご指示でしたが、チェッカー内部に毛羽立ちがあり仕上げをご了承頂きました。
着色無しのオイル仕上げでが、木目や木肌の色が良いと着色無しで十分です。

大戦中にはメインをワルサーP38に譲るのですが、P38の数不足により大戦中も生産されていたようです。

エアガンのトグルはアルミダイカスト製で軽くするためのアイディアだと思います。
亜鉛・アルミ・ステンレス・スチール・HW樹脂・真鍮と全部手法や染色剤が異なるわけです。

インナーバレルも先端を染めて目立たなくしました。(写ってませんね)

実銃のP08は一丁一丁手作りで生産されていたようで、固体が違うとパーツに互換性も無かったと聞き及びます。機械としての完成度は非常に高いものだったようで、ドイツのマイスターが作り上げた芸術品のような拳銃です。

通常この種のご依頼は3万円で承っておりますが、大変手間を食いまして35000円頂戴しました。