静岡県島田市にお住まいのO様よりご依頼いただきました海外製コルトパイソンのガンブルーフィニッシュです。
ガンブルーと言う名称の、缶スプレーやペイントによる塗装ではありませんでガンブルー液で染色したものです。
主要パーツは亜鉛であるためガンブルーは良く反応しますが合金のためかムラを起こしやすい材質です。
部位部位でやり方を変えて全体の仕上げを整えます。
また亜鉛へのガンブルー仕上げはデリケートで特にこのパイソンようにポリシュしますと扱には充分な気配りが必要になります。
このモデルはCO2カートリッジで発射する機構のため随所の形状に無理があります。
こうなりますと法に言う「銃に酷似している」のかどうか判断に困ります。
ともあれ全て金属製なので「似ていないとまでは言えない」なんて言われますと困っちゃいますので、撮影時も写らない側に工夫を凝らし実銃には絶対見えない工夫をします。
リボルバーならでは光景です。
ピン頭もモールドでちょっとあれだったので別途製作して埋め込んであります。
ハンマーやトリガーも同様に仕上げました。
ガンブルー仕上げとは塗装による着色と違い薬液による化学反応で酸化皮膜(早い話サビです)を形成します。
一度でも挑戦された経験がある方はその困難さを良くご存知でご依頼主のO様もまたそのお一人です。
気温・湿度・材質など様々な条件で反応が変わるため上手に仕上げるには多くの経験を必要とします。
ポリッシュガンブルーは全て手作業による大変時間の掛かる仕上げです。
総額120000円(税込)となりました。
全金属製のため組み上げて所持すると違法となります。
シリンダーをヨークごと外してのお届けとなりもこの状態で所持してください。
また撮影時は本文にもありますように違法とならない配慮を致しております。