Mauser Schnellfeuer M712

浜田市にお住まいのW様からのご依頼はM712・ストックホルスター・ハーネス・クリーニングロッド・モデルガン用グリップパネルフィティングとエイジドフィニッシュ強+ロングマガジン外部ソース化+セミオート調整でした。

ベースガンのマルシン社M712HWはとにかくバリやらヒケやらパーティングラインやらでなかなかに遣り甲斐があります。近年型直しがあったようで以前から見ればずっと綺麗にはなっていますしセレクターセミオート位置でフルオートになってしまう悪癖もかなり改善されています。さらにトリガーとセレクターを調整してセミオートを確実なものにします。が、構造上じっくりトリガーを絞り込むとフルオートになってしまうのは致し方ありません。

フレームやレシーバーはHW樹脂でプラスチック、ハンマーやサイトなどは金属パーツですが質感を揃えて全金属に見えるようにします。こうした仕上げの場合色などは少々違っても違和感無いのですが肌合いを合わせないとプラと金属の違いが歴然としてしまいます。

錆色で鉄を表現し銀色の反射でめりはりを出します。

クリーニングロッドもピッカピカの新品、ハンドルは雰囲気のある仕上げだったのでそのままにし金属部分を仕上げました。

シワもシミも無い革のハーネスはタンカラーに真っ白なステッチ金属ホックはシルバーの輝き……だったのですがこのようになりました。

グリップはおそらくMGC用に作られたものでしょう。フレームからはみ出す大きさで内側の形状も違います。製作途中なのかあるいはM712に合わせようとしたのか削り途中の形跡がありました。久々の木工作業となりルーターのアタッチメントを彫刻刀用に取り替えてゴリゴリ。

総額78000円となりました。

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