CAW-十四年式拳銃ブルーフィニッシュ


奈良市O様よりご依頼いただきました。
「使用感の無い新品の十四年式拳銃に」との事であったのですが、新品の十四年式がどのようなものか不明であり現存する十四年式は全てリブルーなどで手が入っていることなど説明申し上げ、あまり使用感の無い70年前にタイムスリップしたような仕上げという事でイメージが落ち着きました。もちろん想像でしか無いわけですが。
3万円(税込・送料別)で承りました。



毎度光には悩まされます。「トリガー・マガジンキャッチ・エキストラクターはストローフィニッシュで」とのご依頼で、そのようになっているのですが、撮影すると上手く表現されません。

グリップは仕上げ直し不要との事でノーマルのままです。
ウレタン塗装があるのでしょう、ちょっと光りすぎのように思います。

ストローフィニッシュのような仕上げは作業場から持ち出すと色が違って見えたりしますね。
特に青空の色を拾うので厄介です。

ガンブルーでHW素材を染色していますのでべろりと剥がれて地肌が出てくるなんて事がありません。
エッジがすれると金属感のある退色となり、いっそう味わいが増します。

一箇所難点があります。
グリップのトリガーガード近くにシミのようなものがあります。
素材内部までこのような状態のようで削っても消えません。
目立ち難い位置であるのが救いです。

同時にご以来頂いたマルシン十四年式コッキングピース2個。
パーティングラインは旋盤で削り落としました。まるで削り出しのようです。

これは外部ソースマガジン製作中の旋盤です。
旋盤は材料が回り刃物は止まったままです。