MAUSER M712  Weathering Finish


品川区Kさんからご注文を頂いたのは実に2009.11月 足掛け3年満20ヶ月に及びました。
どうした事かバレルのめっきは何度やり直しても上手く行きません。
めっき作業中に失敗して融けたとか割れたならいくつか例があるのですが・・・。
とにかくめっきが上手くつかない、色が悪い・・・延々とこれを繰り返しこのような長期に及んでしまったのです。
この間にも何丁ものM712Weathering inishは出荷されていきますが
何分ショートバレルはこれのみで交換するものもありません。



執念のM712には、ようやくついに本日完成となりました。
辛抱強くお待ち頂いたK様には心からお詫びとお礼を申し上げたいと存じます。

日本のモノづくりの現場が大変厳しい状況にあるのは多くの方の知るところなのですが
このM712が仕上がるまでの間にめっき工場が、閉鎖などで3箇所変わっています。
つど一からのお付き合いとなり、工場側のノウハウが積みあがる暇がありません。
次回よりのWeathering Finish(ABS樹脂特殊めっき)は大手めっき工場へ依頼となります。
閉鎖の可能性はまず無いのですが、これまでのように一丁でのオーダーは大変高額となり事実上難しくなります。
残念です。

セミオートの調整(セミ選択でフルオートになる)チューニング、ガスルートチューニングWeathering Finish 35000円で承りました。今回の収支計算はお聞きにならないで下さい・・・とほほほ。
M712は下地の削りがハンパじゃありません。凸凹やバリが多く削らない箇所は無いと言って過言ではありません。削り無しでめっきしたらまず組めませんし凸凹はさらに強調されます。
HWのM712はシアーが改良されセミオート快調ですね。
ガスルートは相変わらずで、チューンしてやれば嘘のように元気になります。
何処を調整するか?企業秘密です(^^;

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